〈プラスα〉経験者っぽい人がよく言ってる「黒伏せ」ってなあに?


CO状況が2-1。真占いが初手●を引いて色見になったとする。
狼側はほぼ占いの真偽がついている盤面で、何としても黒を出した占いを噛んでしまいたい。
しかし、村側が客観的にこの盤面を見た時、初手黒の中身は、

①真占いの黒(狼)
②狂人の黒凸誤爆(狼)
③狼の身内切り(狼)
④狂人の黒凸(村)
⑤狼の黒凸(村)

と、非常に判断が悩ましい場面である。狩人は、①であるなら黒出し占いを守りたいし、④であるなら白出し占いを守りたいし、⑤であるなら霊能を守りたい。そうなると狩人が取る選択としては、絶対的に占いの真偽を判断出来る霊能護衛が安定となりやすい。だが、狼は黒出し占いを噛みたい。ここで護衛と噛み位置の不一致が発生する。

このように、2-1の初手黒盤面というのは、真役職が非常に抜かれやすく、しかも初手黒を出した占いが噛まれると、3日目以降グレー情報が全くないので狼が逃げ切りやすく、村が不利になってしまうのだ。
そこでこの最悪展開を解消するために考えられたのが、「黒伏せ」という概念である。


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黒伏せってどうやるの?


共通認識として、初手白を出した占いと霊能者は、CO前に「おはよう」のような挨拶を挟み、朝一RCO(ロケットカミングアウト)を避けなければならない

〈黒伏せの流れ〉
①初手黒を出した占いが朝一RCO
②それを見て、霊能や、真占いがいた場合は、真占いもCOをしない
③初手黒にCOがないことを確認し、吊りを確定させる
④役職者を透けさせないようにするためスキップ
④狩人は、初手黒を出した占い師を確実に守る
⑤3日目議論開始時、潜伏霊と占いは朝一で結果とともにCOをする。

▽黒伏せのメリット
・役職者を守る。
・狼が2日目夜、グレーを噛みにいってくれる。
▽黒伏せのデメリット
・ゲゲゲ(真占いor真霊能を即噛み→狼が役職を乗っ取り)が起こる可能性がある。

黒伏せは真占いの初手黒にはとてつもなく有効であり、例えば、
①黒伏せが成功→狩人が真占い護衛
②狼がグレー噛み(村人噛み)
③3日目CO状況 2-1(真狂—真)
占い師が、霊能・対抗・狼の噛み位置を占っていなかった場合、真占い目線、3日目朝の時点で残り4グレに狼1匹がいるという構図になる。3日目の進行はほぼグレ詰めになるだろうし、そうなると3日目夜の時点で1/3の確率で狼を見つける事ができる状況になるのだ。
単純に考えて、真占いが最終日まで生き残りさえすれば確実に詰みが見えるという素晴らしい進行である。

逆に黒伏せがデメリットに働く場合は、
①狂が村に黒凸
②初手黒吊り→狩人狂護衛
この時、狼目線は黒凸した占いが狂人であることが確定しており、また、3/6=1/2で役職者(占・霊・狩)が噛める状況となっているため、ゲゲゲが比較的起きやすい。


メリットもデメリットも多い進行の一つではあるが、真占いの初手黒には非常に強い進行であるため、黒伏せを好むプレイヤーは多い。
この進行は、この進行を知っているということが前提となるため、知っておいた方がおトクである。

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